ファンシーラットは上下移動が好きなので、健康なラットを飼育する場合は、内部に高低差のある広いケージがおすすめです。
一方で、目が悪いラットやお年寄りのラットには、高低差のあるケージは落下の危険などがあり、不向きです。
今回は、目の悪いラット・お年寄りのラットの特徴や、おすすめのケージレイアウトを紹介していきます。
ケージレイアウトにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください!
目が悪いファンシーラットの特徴
目が悪いラットは、当然視覚からの情報に頼れません。
しかし、動物はそもそも視覚にはあまり頼らず暮らしている傾向があります。
特に、ネコやネズミなどのヒゲが長い動物は、ヒゲからの触覚に頼って生きていることが多いのです。
そのため、飼っているファンシーラットの目が悪くなったり、見えなくなったりしても、そこまで悲観する必要はありません。
適切な配慮さえしてあげれば、いままでとそう変わりなく暮らすことも可能でしょう。
目が悪いラットの飼育で気をつけること
目の悪いラットは、おヒゲセンサーを頼りにマッピングをし、脳内でケージ内のマップを作っています。
そのため、一度脳内でマップを作ってしまえば、ある程度は見えているラットと同じような生活が可能です。
ただし、視覚情報に頼れないので、「突然ケージ内レイアウトをガラッと変えた」などの状況には弱く、混乱してしまいます。
もしケージレイアウトを変更する際は、少しずつ変えていくとよいでしょう。
また、脳内でマップを作っていても、高低差があるケージの場合、うっかり足を踏み外して落ちてしまう可能性もあります。
同じ理由で、足を引っかけやすい、網の床なども避けた方がいいですね。
目が悪いラットが暮らすケージは、急な高低差を作らない・足を踏み外さないようなレイアウトにすると、もしもの場合も安全です。
目が悪いラットにおすすめのケージレイアウト
上記を踏まえて、目が悪いラットにおすすめのケージレイアウトのポイントをまとめました。
- 突然大幅なケージレイアウトの変更を行わない
- 急な高低差のある場所を作らない
その他、その子にとって必要そうな配慮があれば取り入れ、快適なケージを作ってあげましょう。
お年寄りファンシーラットの特徴
お年寄りのラットは、目だけでなく、足腰も悪くなっています。
そのため、若いころは簡単にできた上下移動ができなくなってしまうことも。
骨も弱くなっていますので、無理にジャンプした場合、着地の際に怪我をしてしまう可能性もあります。
お年寄りラットの暮らすケージは、高低差を無くしてしまうのが最も安全です。
無くすのが難しい場合は、布を多めに入れるなどして、できるだけ柔らかくするとよいでしょう。
お年寄りねずみの環境はふわふわにしてあげましょう!
お年寄りラットの飼育で気をつけること
ファンシーラットも加齢により、認知症のような状態になってしまう場合があります。
そうなってしまうと自分が暮らしているケージのマップをまったく把握できなくなってしまい、角という角に頭をぶつけてしまうことも。
うちの子は認知症になった当初、直進→壁にぶつかる→右か左に曲がってまたぶつかるまで直進、と機械のような動きを繰り返すようになってしまいました。
認知症の気配を察したら、角が丸いケージに引っ越す・ケージ内に布をたくさん入れるなどして、できるだけ柔らかくすると安全です。
また、認知症のラットも、ケージレイアウトを大幅に替えたり、ケージの引っ越しをしたりすると混乱してしまう可能性があります。
ただし、「認知症の状態で、今のケージで暮らすのは危険だな」となる場合もあると思います。
その際は飼い主の判断で、ケージレイアウト・引っ越しをどうするか決めましょう。
お年寄りラットにおすすめのケージレイアウト
上記を踏まえて、お年寄りラットにおすすめのケージレイアウトのポイントをまとめました。
- 可能ならケージ内の高低差をなくす
- ケージ内をできるだけ柔らかくする
- 介護がしやすいレイアウトにする
お年寄りラットには介護の必要もあるため、ある程度年を取った段階で、ケージレイアウトをゆっくりお年寄り向けに変えていくのもよいかもしれません。
ファンシーラットそれぞれに適したケージレイアウトを意識しよう
今回は目の悪いラット・年寄りラットの特徴と、ケージレイアウトの考え方などを紹介しました。
ファンシーラットは基本的に上下移動が好きなので高低差のあるケージがおすすめですが、どのラットにも適しているわけではありません。
ネットの情報を一概にうのみにはせず、その子にあったケージレイアウトを考え、必要であれば改良を重ねて、暮らしやすいケージを作ってあげましょう。
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